アニメやマンガでのヒロイン(ヒーロー)が危機に陥るシーン。
一般的には「ああ、悪役ひどい!〇〇がんばれ!!」と思うところ、
そのシーンが好き・・それどころか、愉悦を覚える(性的なものも含め)。
カンタンに言うと、これが“リョナ”という性癖であり、かくいう筆者も
その1人。いわゆる”リョナラー”である。
自身がそうであり、むしろ追究して来たので、おそらくトップレベルに
リョナについて詳しい自信がある。
そこで今回、そもそも“リョナ”とは何なのか?どうして、そうした性癖に
目覚めるのか、かみくだいて解説したいと思う。
知識として興味のある人を始め、じぶんも“リョナラー”だと感じる方。
なかでも「自分は異常なの?」と悩む人にこそ、お伝えして行きたい。
ぜひ最後までお読み頂けたら、幸いだ。
リョナとは?
まず始めに、カンタンに概要から。
サディズムやエスに属する性格(性癖)、フェティシズムであり、対象が
何らかの攻撃や刺激を与えられて、喘いだり苦悶する様子に、興奮を覚える。
大きく分けると、以下のようなモノがある。
ソフトリョナ
筆者もこのカテゴリ―に当てはまるが、やはりヒロイン(ヒーロー)が
ピンチに陥るシーンが大好物!
具体的に言うと、触手やスライムに巻きつかれ、拘束されたり
巨体の敵にギリギリ!と握りしめられ、叫んだりしている姿には、
エロティシズムも合わさった、愉悦を覚える。
ただ“ソフト”と名のつくとおり、たくさん血が出たり、身体が損壊するといった
表現は、苦手とするケースが多い。
ハードリョナ
こちらは剣で突きさされたり、ウデが吹っ飛んだり・・あるいは死亡シーンなど
一般的に「グロい」と言われる領域も含め、その様子に愉悦を覚える。
人によってはソフトとハードの、両方が好きな場合もある。
マンガ?ゲーム?実写?
興奮を覚える媒体は様々で、マンガやアニメにおいては前述の通りだが
実写でよくあるのは、戦隊モノのヒロインが、捕まって拘束されたり
怪人の電撃攻撃などで「あああっー!」と叫んだりする、ピンチシーン。
ゲームでは格闘モノで、わざと一方的にヤラれるシーンを集めて、編集したり
RPG等でも、ヒロインが攻撃を受けた時の、悲鳴ボイス動画を
作ったり、観たりする・・といった、楽しまれ方がある。
最近ではMMD(ミクミクダンス)などを駆使して、好みの場面を
自ら作るケースも、増えてきている。
何故そういう心理になる?
ここまでお話してきた心理だが、そもそも何故こうした気分になるのだろうか。
どういうメカニズムが働いているのか?
わかりやすく、例えも使って解説して行く。
じつはキャラへの愛情表現
ふつう「苦しむ姿を見てうれしい」と言うと「対象のキャラが嫌いだから、
ひどい目に遭っていて喜ぶの?」と思えそうだが・・そうでないどころか
むしろ真逆。
たとえばアニメのデビルサバイバー2に、新田維緒(イオ)という、ヒロインがいる。
控え目な性格ながら、思慮深く、それでいて天然な所もあって愛らしい。
筆者も、大好きなキャラクターである。
一方で、イオが敵から首絞め攻撃を受け「ううっ!」と喘ぐシーン。
これには、すごく、そそられるものがある!
いろんな反応が見たい
とうぜん首を絞められる・・なんていう場面は、リアルはもちろん
フィクションの中でも、そうそうあり得ない。
だからこそ、どれも初めて見るものであり、あのイオが
「こんな表情するんだ」「こんな声を出すんだ」という面が見られることに、興奮を覚える。
そして、もっと別の刺激を与えられたら、どんな反応をするのか?
さらに、求めたくなる。対象キャラを愛していて、極限まで興味があるから、
いろいろなコトをされて、とくべつな姿を見たい。
少し歪んでいるかもしれないが・・これがリョナという、心理の本質と言える。
飽くなき好奇心
分かりやすく突きつめれば、男子が好きな娘のスカートをめくって
「きゃっ!」「何すんのよ!」という反応をされて喜ぶのも、リョナと同じ要素がある。
もちろんパンツを見たいという目的もあるが、それ以上に、気になるあの娘が
こんな反応するんだ!というのが、いちばんの愉しみ。
もしロボットみたいに無反応・無表情だったら、男子の愉悦も半減し、
まして嫌いな相手だったら、ちょっかいすら出さない。
ちなみに、よく子どもは昆虫の足をちぎったり、残酷な一面があるものだが
それも「こうしたら、どうなる?」という好奇心の極みであり
ハードリョナ愛好者の心理も、きっと根本は、この延長にある。
リョナは異常な性癖?
ここまでの事をふまえて、とくにリョナラーの同士に伝えたいのは
これは誰しもが持ち得る心理であり、同じ人も大勢いる。
「自分は異常だ」と、自己嫌悪する必要はない。
とは言え・・あまり積極的なカミングアウトも、おすすめしない。
世のなかに性癖やフェティシズムは数あれど、市民権を得ているものと
そうでないものが、まだまだ存在する。
「巨乳好き」「足フェチ」などは「まあ男の子だからね」と、見られたりするが、
リョナについては、残念ながら引く人も多いのが、実情。
同人誌などを見れば、そのニーズがどれほど多いかは、一目瞭然ながら
あくまで“一般的には”ヒロイン(ヒーロー)がんばれ!というピンチシーンが
“好き”だというのは、おかしい・・と見られやすい現実がある。
マスカレード(仮面舞踏会)
世のなか、どれほど”ふつう”と見られる人であっても、
程度や、目覚めているかの差はあれど、必ず何かしらの
性癖をもっている。
それが、たまたま露見したりすると、奇妙な目で見られたりするが
そうしている本人でさえ、また別の性癖を抱いているものだ。
そのむかし、ヨーロッパでマスカレード(仮面舞踏会)というイベントが
上流階級などで流行ったが、どこの誰か分からない状況で、本性を出し
イケない出会いや遊びを、楽しんでいた。
この現代でも、人間の本質は同じ。誰しも表とウラの顔があり、むしろ
性癖を自覚せず“清廉潔白”に抑え込もうとすると、かえって負の感情が積もり
いつか、他人に迷惑をかける形で、バクハツしてしまったりする。
もちろんリョナラーとしては、フィクションを越えて、現実に持ち込むのは禁忌。
人生の破滅や、犯罪に繋がりかねないが・・リアルとの区別をしっかりつける限り。
むしろ、どんどん堪能して、ストレスを発散した方がいい。
アニメもマンガもゲームも、世に出た時点で、個人の楽しみ方は自由!
当ブログの各記事も、是非その1つにしてもらえたら、幸いだ。
まとめ
人によって、性癖の数は無限大。
もしかすると、ここでお伝えした内容に、当てはまらない人がいるかも知れない。
もし、そうした部分があれば、まだまだ人の心理について勉強不足とのことで、ご容赦ねがいたい。
しかし、とにかくフェティシズムは恥ずかしく、人生から抹消するべきものではなく
むしろ心を健全に保ち、人生を豊かにするもの。
ぜひ“仮面”をうまく使い分けつつ、最大限に楽しんで行こう。